ナイアガラの国境でビザ切り替えてみた。実録写真付き。

先日ナイアガラでのビザ切り替え時の注意点とお得なアクセス方法について書きましたが、今日は2015年に私が実際にビザを切り替えたときの様子を振り返っていきたいと思います。

忘れもしない2015年9月11日

ワーホリが承認されたので、ビジターステータスからワーホリのステータスに切り替える(ワークパーミットを受け取る)ためにナイアガラに出かけた。

What to bring?

ビザ切り替えに必要なものをまとめてバッグに。

  • パスポート
  • そのとき持っていた有効なビジターレコード
  • POEレター(詳しくはこちら
  • 保険証書
  • はきはきとした態度

※残高証明も求められる可能性があるので持って行ったほうがいいと思います。この時の私は知識もなかったので何も考えず準備してませんでしたが、幸いにも担当オフィサーには何も言われませんでした

Please give me a seat, Casino Shuttle

当時は超節約していて、遠慮なく頼れるかつ車を出してもらえる友人もいなかったので一番安いカジノシャトル一択。

その時住んでいたお家の最寄りのカジノシャトルバス停はSpadina and Dundas。

当時カジノシャトルは予約しなくてOKというのが普通だったので、朝一番の便に乗れるようにバス停に向かった。同じカジノシャトルに乗るのだろうと思われる人たちが私も入れて20人ほど待っていた。

バスが来た。外から見てもすでに結構人が乗っている様子。

乗務員さんはまず予約客を乗せていく。次に予約なしの人のうち、持っているカジノカードのランク順に乗せる。最後にカジノカードを持っていない私と若年男性二人組が残ったのだが、より多くの人数を運びたいので乗務員さんはその男性二人組を乗せて、私に「次のに乗って」と一言言ってバスは去っていった。

悲しすぎた

次の便まで1時間あるし、MegabusやGreyhoundに切り替えようかと思ったが、当時カジノシャトルは初めての利用で往復$20だった(今は$30)ので、どうしてもあきらめることができず、次の便に賭けることに。

1時間後、すんなりバスに乗れたのだった(なんだったんだ)。乗車するときパスポートを見せて年齢確認された(カジノ行きなのでね)。

肝心のバスはというと、2時間弱のバス旅には十分快適な設備で、しかもきれいでWi-Fi付き。最高。

席についてバスが出発すると、乗務員さんが料金を回収しにきたので現金で$20を払った。カジノカードを作るかどうか確認されたので「Yes」と回答。というのも、カジノカードを持っていれば2回目以降は往復$7でナイアガラに行けるようになるから(今は$10だそう)。

そしたら、乗務員さんが帰りのバスの乗車券をくれた。

帰りのバスの番号と時間が書かれていた。この時間までにバス停に戻っていなければならないということ。

Niagara, here I come!

バスはナイアガラの滝からほど近いFallsview Casino Resort(カジノホテル)へ。ホテルのバス発着スペースに着くので、案内されるままそのままホテルの建物に入った。

そこはホテルのフロントというよりは、カジノの受付ロビーみたいな感じだった。そこでカジノカードを作るために個人情報を伝えてパスポートを見せて、すぐにカジノカードが発行された。

それ以降は自由。平日午前中だったのでホテルは閑散としていた。

ホテルの正面玄関から出て、すぐに国境があるRainbow Bridgeに向かった。

(ステーキハウス保存してるの気にしないでください)

Walking across Rainbow Bridge

ホテルが集まっている場所は、滝よりも一段高い丘の上。ホテルから続く道を下り、川沿いの遊歩道に出てきたら雄大なナイアガラのカナダ滝が右手に、アメリカ滝が正面に。

そのまま滝から遠ざかるようにRainbow Bridgeに向かって歩く。

すると橋の麓の小さな建物が見えてくるので、そこに向かった。これが歩行者用の橋への入り口。

歩行者用入口 to USAとサインが出ていた。気軽だな。

入ったところは両替機と改札があった。¢50払って改札の向こうへ(今は$1のようです)。建物から出ると、そこは橋の上。

橋の上から二つの滝がきれいに見える。

橋のちょうど真ん中が国境で、そのプレートがかかっていた。

渡りきるとこんな眺めです。右の方にアメリカカスタム、イミグレのオフィスがあります。

アメリカ側のオフィスに入ると、カスタムのオフィサーに「何しにきたの?」と聞かれたので「カナダのビザを切り替えにきた。アメリカには入国しない」と伝え、パスポートを渡した。

すると、あくまでも事務手続きとして「アメリカへの入国を拒否する」旨が書かれた書類を発行して渡してくれた。さらに「はい、じゃあ来た道を戻ってカナダ側でこれを提出してね」と意外に丁寧に教えてくれた。

そのまま折り返し、橋をまた戻る。国境地点にカナダとアメリカの国旗が掲げられているのだけど、この日は9/11だったので、アメリカ国旗は半旗だった。

カナダ側に戻って、先ほどの改札口の方ではなくカスタムの入口から中へ。

カスタムのオフィサーに「ビザ切り替えのためにきた」ことを伝え、一応持ってきた書類+アメリカ側で発行された書類を渡した。このカスタムのオフィサーがこの日一番こわい感じだったのを覚えている。

$1000以上の現金やタバコ、アルコールを持っているかという税関ならではの質問の他に、何のためにワーホリするのか、なぜビジターじゃだめなのか、を聞かれた。確か、「カナダ国内やアメリカを旅しにワーホリにきた、その資金を稼ぎたいのでビジターではなくワーホリにしたい」と答えたと思う。

「じゃああっちのイミグレオフィスに行って」とそっけなく書類を返され、カスタムは終わり。

Please give me a nice officer!

一度外に出て、横断歩道を渡ってイミグレオフィスに入った。入ったところにオフィサーが立っていて「何しにきましたか?」と聞かれたのでまた繰り返し。記憶が定かではないが、そのオフィサーにすべての書類を渡してから待合のベンチに座ったと記憶している。

待合スペースには、家族が数組、カップルが一組、私みたいに一人できてる人が数人待っているだけだった。

持参した本を広げておよそ40分後、カウンターのオフィサーに名前を呼ばれた。

そのオフィサーのもとへそそくさと向かった。眉間にシワを寄せたおっちゃんでめっちゃ見てくるのでかなりびびったけど、口を開くと超フランク!これはめずらしいなと思った。

今でも忘れない。聞かれた質問はたった一つ。

Do you know what kind of job you are getting?

出典:おっちゃん

訳すといくつか解釈があるので「どういう意味ですか」と聞き返した。するとおっちゃん、「Have you decided a job yet?」と言った。最初からそう言わんかい!と思いつつ「No」と回答。

そのあと、保険証書の有効期間を二人で一緒に確認して(このあたり超いい人)、「OK! Looks goodなのでワークパーミット発行するね。ベンチで待ってて」と言われた。

15分ほどしてまた名前を呼ばれ、発行されたワークパーミットを渡されて、名前、期限、住所などを一緒に確認して終了。Have a good dayでおっちゃんとばいばいしてイミグレオフィスを出た。

めちゃ優しいおっちゃんに当たってラッキーだったな私。

数時間はかかると覚悟していた切り替えだったが、フタを開けてみれば1時間ほどで完了。帰りのバスまで数時間あったので、ゆっくりナイアガラの滝でも長めようとのんびり来た道を戻って行った。

ナイアガラの滝のベストスポットは、やっぱり滝が落ちる部分。

しばらくぼーっと眺めて振り返ると虹が。

することがなくなったので、ホテルに大人しく戻り、フードコートでお昼ご飯を食べながら読書して暇をつぶし、無事帰路についた。

Plan well before you go

…とまぁ、これが2015年に私がビザを切り替えたときの様子だったのですが、今はこんなふうにカジュアルには行かない方がいいです。詳しくはこちらの記事を読んでくださいね。

今現在はコロナもあってそもそもオフィス自体動いていないだろうし、リオープンしたとしてもしばらくは大混雑になるんじゃないかなと勝手に予想してます。日常が早く戻るといいなぁ。

国境がリオープンしてからビザ切り替えにいく予定の人も、重々タイミングを見てよく計画を練って行くことをおすすめします。

では。

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