[ポッドキャスト連携] #2 パンデミックとアジア系へのヘイト、記事和訳+解説

みなさんこんにちは、みーです。

みーとさいたまの英語でダイバーシティーのエピソード2で取り上げた記事の和訳と英語解説です。

ポッドキャストのエピソードリンク:
#2 パンデミックでアジア系へのヘイトが増加?!カナダの人種差別

記事のリンク:
StatCan survey shows new evidence of increase in anti-Asian sentiment, attacks

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[カップルポッドキャスト]みーとさいたまの英語でダイバーシティー[英語学習]

記事和訳

アジア系への反感やアンチアジア系攻撃増加の新しい証拠を示すカナダ統計局の調査

トロント — カナダ統計局の新しい調査によると、COVID-19パンデミックが発生して以来、アジア系カナダ人はその他のグループよりもずっと居住地域での人種もしくは民族性が理由によるハラスメントや暴力が増加しているという気付きを報告する可能性が高いことがわかった。

加えて、データによると、白人系カナダ人は、居住地域で人種差別的な攻撃やハラスメントが定期的に起こっている、もしくはパンデミックの開始以来もっと多く発生していると最も信じていないとのことだ。

カナダ人がパンデミックにどう対応しているか、クラウドソーシングを通じた情報収集のため行われたカナダ統計局の試みの一部として、データが水曜日に公開された。カナダ統計局にとって迅速で簡単に大人数—このリサーチでは4万3千人以上—にアクセスできた方法ではあるが、全人口を反映しているわけではない。つまり、この結果はカナダ人全体の結果として結論づけることはできない。

数値からわかること

回答者のうち、自らを中国系とする者のうち30%以上が、パンデミックの発生以来居住地域での「人種や民族、肌の色に基づいたハラスメントや攻撃の増加」を感じたと回答した。次に多かったのは韓国系で27%、さらに複数の有色人種グループに属する回答者(22%)、東南アジア系(19%)と続いた。

リスト最下部は、有色人種ステータスを示さなかった回答者や有色人種とはみなされないグループに属していると回答した者で、両方とも約6%だった。

カナダ統計局によると、有色人種と回答しなかった者に比べて、パンデミック以来差別的な攻撃が増えたと考える有色人種の回答者は3倍となった。

これはカナダにいるアジア系の人々が、パンデミックの間だんだん人種差別的な攻撃や誹謗中傷のターゲットにされているように感じている最新の証拠となる。

3月中旬、パンデミックがちょうど始まる頃、在モントリオール韓国総領事館は韓国系在住者に対し、人種差別を理由にした攻撃に注意するように警告した。それ以来、アジア系モントリオール在住者をターゲットにした事件が数件明るみに出た。

5月のバンクーバー警察の報告によると、警察はアンチアジア系のヘイトクライムと考えられる29件の事件を捜査中で、昨年の同じ期間の4件から増加している。同じ時期に行われた世論調査によると、ブリティッシュ・コロンビア州に住む東アジア系または南アジア系の24%がパンデミックの発生以来誹謗中傷を受けたと回答している。

今年度のカナダでの人種差別事件の件数に関する包括的データはまだない。しかし、プロジェクト1907というアンチアジア系ハラスメントを追う試みでは、5月中旬時点で120件の報告を受け取った。

報告のうち80%が言葉による誹謗中傷で、残りの20%が唾を吐かれる、咳をされる、あからさまな暴力を受けるなど物理的な攻撃だった。ほとんどのケースが公衆の場で起こり、半分以上が道端や歩行者用通路で発生した。

身の危険を感じる

カナダ統計局はまた、平時の居住地域での人種・民族差別ハラスメントや攻撃が起こる頻度の認識についても調査対象者に質問した。

アフリカ系と韓国系の回答者が、自分たちの近所でしばしば、またはときどき人種差別的な出来事があると最も思っており、どちらも約26.5%だった。続いて中国系の回答者で25%以上、フィリピン系の回答者で22%近くとなった。

ラテンアメリカ系と有色人種グループには属していないと回答したグループは居住地域でこうした出来事があると最も信じていないようで、ときどき、またはしばしば起こっているとそれぞれのグループで回答しているのは10.4%だった。

居住地域の治安に関する認識

全体では、有色人種グループの回答者のうち21%が自分たちの居住地域でときどき、またはよく人種差別的攻撃やハラスメントがあると回答した。これは、有色人種とみなされない回答者の2倍の割合だ。

有色人種グループはまた、他のグループよりもわずかに多く居住地域での犯罪件数がパンデミックの間増えたと認識しており、特にほとんどの中国系と日系の回答者はそう感じているようだ。

カナダ統計局はデータ付属のコメントで「カナダ人口の大きな割合を占めているにもかかわらず、有色人種は一般に残りのグループよりも身の危険を感じると回答している」と述べた。

「身の危険を感じることは、社会的なつながりを減らし、身体的・精神的健康や良好な状態を損ねることにつながり、社会全体にも個人にもネガティブな影響を与えうる」

英語解説

sentiment

センチメント→センチメンタル→感傷的な…だから感傷って意味かなぁと想像しましたか?

それで合ってます。

でも、それ以外にも感情心情気持ちなどの意味もあります。

記事ではanti-Asian sentimentとあったので「アンチアジア感情」から「アジア系への反感」としてみました。

the same time period

まずこのフレーズが出てくる記事中の文章を読んでください。

Police in Vancouver reported in May that they were investigating 29 possible anti-Asian hate crimes, up from four during the same time period.

つぎに私の翻訳を読んでみてください。

5月のバンクーバー警察の報告によると、警察はアンチアジア系のヘイトクライムと考えられる29件の事件を捜査中で、昨年の同じ期間の4件から増加している

「ん?」と思いましたか?

そうです、このthe same time periodにはlast yearの意味が込められているんです。

文脈から想像しつつ不安だったので、念のためさいたまくんにも確認してもらいました。

well-being

Merriam Webster Dictionaryによると、well-beingは

幸福な状態、健康な状態、経済的に良好な状態

を意味します。

つまり、生活を送る上で心身が良好な状態で生活に満足している状況を指します。

このwell-being、こちらのニュースでよく聞きます。

「well-being check by police」で起こった事故の話がほとんどなのですが、何かしらの理由で取り乱した人がいて、危険(自殺や他者への危害の可能性)があるときに家族や友人が警察を呼ぶことがあります。警察が来てその人の状態を確認することを「well-being check」と呼びます。

likely

likely、苦手な人いますか?私とても苦手です。

likely自体は「〜しそうだ」「可能性が高い」という意味がありますよね。

今回は調査の回答者をグループに分けてお話していたので、比較級+likelyで白目になってしまいました。

  • be more likely to do... より〜する可能性が高い
  • be less likely to do... より〜する可能性が低い
  • be the most likely to do... 最も〜する可能性が高い
  • be the least likely to do... 最も〜する可能性が低い

こうやって一般化して並べるととっても単純なんだなと思えますが、文章の中に組み込まれるとわかりにくくなるんですよね。

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今日はここまで。最後まで読んでいただきありがとうございました。


 

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