[ポッドキャスト連携] #11 カナダに住む5つのメリットとデメリット [記事和訳+解説]
みなさんこんにちは、みーです。
みーとさいたまの英語でダイバーシティーのエピソード11で取り上げた記事の和訳と英語解説です。
ポッドキャストのエピソードリンク:
#11 カナダに住むメリット・デメリット5つ
記事のリンク:
5 Pros and Cons of Living in Canada
ポッドキャストの詳細:
[カップルポッドキャスト]みーとさいたまの英語でダイバーシティー[英語学習]
記事和訳
カナダに住むメリット・デメリット5つ
カナダ移住を検討中ですか?この広大な北国について、すでにいい噂をたくさん耳にしているかもしれませんね。でも、カナダは本当に評判通り素晴らしい国なのでしょうか?カナダは世界で最も帰化率が高い国の1つなので、住みにくい場所ではないというのは確かです。新移民の約98%がカナダ移住を選択したことを後悔していないことになります。
しかしそうは言っても、どんな国でも良い点と悪い点があるというのは、カナダでも変わりありません。カナダのいいところは、デメリットのそれぞれに希望の光があるところです。この記事では、カナダに住むメリットとデメリット5つを紹介します。
1. 天気
デメリット
カナダは天候の予想がとても難しい国です。朝出かけたときは晴れてて25度、帰宅時には凍えるような5度という日もあります。そのため、重ね着したり、常に傘を携帯するとよいでしょう。カナダに住んでると天気アプリが親友になります。
極端な天候になりやすいのもカナダのデメリット。冬は寒いというレベルではなく、地域によっては骨の髄まで完全に凍えるような、−20度になることもあります。雪がたんまり降ったと思ったら、チヌークと呼ばれる寒暖風に見舞われ、朝7時に車に積もった厚い氷を取り除かなければならないなんてことも。夏の気温は平均20−30度ですが、オンタリオなどはとてもじめじめしていて体に洋服が張り付くみたいに感じることもあります。
常夏の国からカナダに移住する移民にとっては、カナダの極端な天候に慣れるのがなかなか難しいかもしれません。
メリット
雪がほとんど降らない国からカナダに移住すると、ウィンターワンダーランドに変身するカナダ生活は息を飲む美しさです。雪に覆われた芝生に屋根、山々…、見慣れるまでしばらくかかるでしょう。
冬山でのスキーやスノーボード、凍った湖でのスケート、犬そり、雪だるま作りなど、楽しいユニークな冬の遊びも体験しないのは損です。カナダでの冬の外遊びの趣味は血行を促進し、暖を取れます。ウィンタースポーツが好きではない人は、近くのティムホートンでホットココアを呑みましょう。
2. 人
メリット
カナダ人がフレンドリーで謙虚で礼儀正しく、すぐに謝るというのはステレオタイプではありません。そのため、友達を作ったり近所の人をディナーに招待したりするのが割と簡単です。カナダ人は人種や民族性、文化にかかわらず移民や移住者を快く迎え入れます。カナダは結局のところ、他文化国家なのです。
デメリット
国や文化によっては、素直にカジュアルに話すことは悪いこととみなされません。しかし、カナダでは、「失礼」「偉そう」と思われる可能性があります。
例えば、カナダの教師は命令ではなく質問で表現することもあります(例:Would you like to submit your essay?)
一方他の国では、より直接的に表現されます(例:今日エッセイを提出しないと締め切りを逃すぞ)。
3. クレジットスコア
デメリット
移民がカナダに移住するとき、出身国のクレジットヒストリーは反映されません。もし良いクレジットスコアを持っていて不動産に投資したり、住宅ローンやクレジットカードをすぐに申請したい場合、とても不便です。
メリット
カナダの主要銀行のほとんどは、新移住者向けのパッケージ商品を準備しており、それには限度額の低いクレジットカードや銀行融資も含まれています。
出身国でいいクレジットスコアを持っていなかった人にとっては、カナダ生活をまっさらな状態で始められます。支払い期限を守って払いましょう。
4. 無料のヘルスケア
メリット
カナダは医療ケアの内容と質の高さから、世界で最良のヘルスケアシステムを持つ国の1つとして定期的にランクインしています。メディケアと呼ばれる全国民対象のヘルスケアシステムは、国民の生活レベルや健康レベルが高い理由です。
カナダは、全ての人に等しく優れたヘルスケアを受ける権利があることを重視しています。メディケアは税金で支えられていますが、カナダは他の国に比べて年次のGDPの多くをヘルスケアに割り当てています。事実、カナダはカナダ人・永住権保持者・ヘルスケア資格のある外国人1人あたり平均6000ドル以上を割り当てています。
デメリット
新移住者は知らないことが多いですが、カナダでの健康保険を申請し無料で医療を受けられるまで3ヶ月の待機期間があります。この期間は、プライベートの健康保険を購入することが大切です。
カナダの全国民対象ヘルスケアは医学的に必要なヘルスケアのみをカバーします。つまり、手術が必要な場合はカバーされますが、歯列矯正やメガネが必要な場合は、自分で支払うか、プライベートの健康保険を購入し、メディケアがカバーしない部分をカバーする必要があります。
5. カナダ旅行
メリット
カナダに住むなら、この広大な美しい国を旅すべきです。カナダの全ての見所を見て回るのは膨大な時間がかかるかもしれませんが、その価値があります。美しい自然(バンフ国立公園、ロッキーマウンテン、ナイアガラの滝)やヨーロッパの街並み(ケベックシティー)、小さな海辺の町、美術館、レストラン、フェスティバル、パレードなど、多くの人が一度は訪れてみたいと憧れる夢のような魅力が詰まった国です。
デメリット
カナダ旅行のデメリットはとにかく高いところ。カナダの国内線は驚くほど高額です。トロントからアメリカの都市に飛んでバンクーバーに飛ぶほうが、トロントからバンクーバーの直行便を利用するよりも安いことがあります。これは、航空会社の競争がほとんどないためです。
英語解説
Pros and Cons
proとconという単語は、ラテン語が語源です。
proはラテン語でfor、conはラテン語でagainstという意味です。
つまり、何かしらのトピックについて議論・検討する場合に、肯定・賛成する内容がpro、否定・反対する内容がconですね。
日本語だとメリット・デメリットという言葉がよく使われているので、訳もそうしました。
英語のmerit・demeritも同じ意味ではありますが、メリット・デメリットを対比してリストして使われるときはほとんどproとconです。
naturalization
「帰化」という意味です。
帰化とは「その国の国籍を取得すること」、つまり国民になるということですね。
私は日本国籍でカナダ永住権保持者なので、帰化はしていません。
カナダの市民権申請(帰化申請)は、永住権取得後の5年間のうち少なくとも3年間カナダに居住していなきゃいけないので、私はまだ申請資格がありません。
日本は二重国籍を認めていないので、申請資格がある状況になってもカナダに帰化する予定は今のところないです…。永住権だとカナダの選挙権がないのでとても残念ですが、その分日本の政治に思いっきり関心を持ちつづけ投票しつづけようと考えています。
永住権保持者の周りの友人に目を向けると、二重国籍がOKな国の子たちは総じてカナダの市民権申請してます。当然といえば当然ですが。あと、二重国籍がだめな国出身でも自国籍を捨ててカナダ国籍を取得する人もときどきいます。
silver lining
私が初めてsilver liningという言葉に出会ったのは、映画のSilver Linings Playbook(邦題:世界にひとつのプレイブック)でした。
日本語にも似た表現=訳語があり、それは「希望の光」です。「希望の光」を使う文脈を考えてみるとわかりますが、ネガティブな状況で使う言葉ですよね。
silver liningの直訳は「銀色の裏地」となります。なぜこれが「希望の光」を意味するのでしょう…?
ヒントは空にあります。
百聞は一見に如かず、ということで画像をどうぞ:
雲に覆われた向こう側には晴れた空があって、太陽の光が雲の輪郭を照らしているのがわかります。
この画像では太陽の色味が強いですが、銀色の輪郭線に見えることがあるのでしょうかね…私のイメージでは金色とか白なイメージですが。
真っ暗な雲に覆われていてもその先に青空と太陽が待っているのがわかる、つまり希望の光。言い得て妙とはこのことですね。
credit score
クレジットスコアとは、ある個人の経済的信頼度を分析して数値化したものです。
クレジットとは信頼という意味で、こちらのクレジットカードの使い方はまさにその人が信頼できるかどうかを評価できる指標になります。
日本はクレジットカードを使うとx回払いやボーナス払いで自動引き落としですが、こちらは使った分を能動的に返済していくという仕組みです。私は週一回必ずオンラインで明細を確認し、オンライン上でその分を支払うようにしています。
つまり、その人がきちんと支払い処理を定期的にして自己管理ができているか銀行には一目でわかるんです。
クレジットスコアが高ければ高いほど、ローンの審査や利息設定、限度額設定で有利になります。
記事にもある通り、カナダへの移住者はクレジットスコア0からのスタートです。私も0からスタートしましたが、今では結構いいクレジットスコアを持っています。
クレジットスコアはお金持ちかどうかは関係なく、少ない収入でも借金がなかったり支払い遅延がなかったりすれば、伸ばすことができるものなんです。
記事を読んで
賛成する部分もそうかな?と思う部分もありました。
同じカナダでも住んでいる地域でかなり変わってくると思います。私はトロントに住んでいますが、冬の気候はまったくすきになれません。その分、夏の気候は最高です。
カナダ人がいい人というステレオタイプもうなづけますが、それは私が大都市に暮らしていて差別を受けることがほとんどないからかなとも思います。
私が一番メリットだと思っているのは、とにかく精神的に生きやすいことですかね。出る杭は打たれないし、出ない杭も打たれないし(笑)、人は人・他人は他人という雰囲気です。
あとは、変化を面倒くさがらないところ、便利・いいと思うものはどんどん取り入れるところとかは、政府から個人レベルまで浸透しているなと感じます。
デメリットもたくさんあります。気候、不便な公共交通機関、やる気のないサービス、大都市のワクワク感一切なし、などなど。それでも、ここに住み続けたいと思えるメリットのほうが私にとっては大きくて、永住を決めました。
移住や永住を考えている人は、自分なりのPros and Consリストを作ることをおすすめします。
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