カナダ永住権手帖 (8) 永住権申請のために最初に取り掛かったこと

前回の続き、今日は2年のwork permitを取得してから永住権申請のために何から始めたかについて書いていこうと思います。

今このあたり🤟

  • 2013年終わりごろ:カナダ渡航準備スタート
  • 2014年6月:Study permit申請
  • 2014年7月:Study permit承認
  • 2014年9月:トロントへ。空港でStudy permit取得
  • 2015年5月:ワーホリ申請
  • 2015年6月:ビジター申請、ワーホリ承認
  • 2015年8月:ビジター承認、Visitor Record取得
  • 2015年9月:ワーホリ切り替え、国境でOpen work permit取得
  • 2016年9月:LMIAベースのワーク申請
  • 2016年12月:ワーク承認、2年間のWork permit取得
  • 2017年6月:Express Entryプロファイル提出
  • 2017年11月:Express Entryプロファイル更新
  • 2017年12月:Invitation to apply (ITA)を取得
  • 2018年3月:永住権申請提出、申請料支払い
  • 2018年12月:Bridging open work permit (BOWP)申請
  • 2019年3月:BOWP取得
  • 2019年7月:永住権ファイナルリクエスト
  • 2019年8月:永住権承認、Confirmation of Permanent Residence受領
  • 2019年10月:永住権ステータス取得

永住権プログラムとカテゴリ

カナダの永住権申請プログラムはいくつも存在していて、しかも直接Federal government(連邦政府、つまり国)に申請するものと、まずはProvincial government(州政府)に申請してそこをクリアしてからFederal governmentに申請するものがあります。

仕事上、これらのプログラムや要件についてわかっていたので、自分が要件を満たす見込みがあるのは、

Express Entry, Canadian Experience Class

であることはわかっていました。このカテゴリに申請するために準備を始めました。

Express Entryというのはカナダの永住権プログラムの一つで、あるスキルを持ったワーカーとしてカナダ経済に貢献できる個人がFederal governmentに永住権申請できるプログラムです。その名の通り、比較的申請プロセスが迅速で、申請後おおよそ6ヶ月ほどで永住権が降りるプログラムです。

Express Entryではオンラインで自分のプロファイル(個人情報、学歴、職歴など)を入力して提出し、その内容によって点数がつきます。その合計点を他のプロファイルと競い、2週間に一回行われるDraw(引き抜き)で上位スコアのだいたい何千名が永住権申請に招待されるという仕組み。カナダ政府はより点数の高い(=適応性の高いSkilled worker)が欲しいわけです。

招待されたらより詳細のプロファイルとそのプロファイルの内容を証明する必要書類を一緒に提出し、内容が問題なければ永住権が承認されます。

私が使ったカテゴリ、Canadian Experience Classは、細かい要件は省略しますが、カナダで1年以上フルタイムの就労経験があるSkilled worker向けのプログラムです。

スコアの見積もり

上で説明した通り、Express Entryではプロファイルのスコアがとても重要。そのため、自分が取れるであろうスコアの見積もりと、最低スコアの動向を知ることはとても大切です。

IRCCはこのスコア見積もりツールを公開しているので、これを使ってまず自分がどのくらいのスコアになりそうか計算しました。

あとは最低スコアの動向はこのページをブックマークしてチェックしていました。

英語テストの選定、英語の勉強

IRCCが承認している英語テストは、英語圏に住んでいる人にはおなじみのIELTSと、知名度が低いCELPIPの二つ。CELPIPはカナダ独自の英語テストで、カナディアンイングリッシュのみ使われているもので、内容も学術的なものよりも、日常生活での英語が想定されています。

これも詳細は別記事にする予定ですが、私はCELPIPを選んで、3-4ヵ月の自学期間を経て受験しました。結果スピーキングがだめだめでしたが、最低必要レベルはクリアしていて合計スコアにもあまり影響しなさそうだったので、とりあえずこのテスト結果を使うことにしました。

学歴査定

あとは学歴査定も早めに対応しました。カナダ国外の学歴がある場合「カナダの教育に照らし合わせたらどの程度の学歴になるか」の査定をもらわないと、学歴のスコアとして反映されません。大卒と申告したとしても、査定していない限り大卒のスコアをもらえないということです。

しかも、学歴査定はIRCC管轄ではなくIRCCが承認した第三機関に申請する必要があり、機関によりますが申請から査定結果取得まで数ヶ月から半年ほどもかかるんです。なので、早々に日本の大学に連絡して書類を手配し、World Education Servicesという機関にオンラインで学歴申請しました。

まとめ

この間約半年間でした。働きながら日本からの書類を手配したり、英語の勉強したりしなければならなかったので、途中怠けながらもゆっくり進めていきました。この期間に仕事がとてもきつい時期があって、ストレスのあまり初めて白髪を見つけたり(わかりやすい)、パニックになってさいたまくんになだめられたり、楽観的でポジティブな自分には起こると思わなかったような鬱々と過ごす日々が始まりました。2017年は自分の中で最悪の年になり、早く永住権をとって解放されたいと強く願うようになった一年でした。

「カナダビザ申請」シリーズで後々このExpress Entryのプログラムの詳細や、カテゴリ別の要件、英語のテスト、学歴査定申請についてそれぞれ記事を書く予定です。随時投稿、リンクしていきますね。

では。

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