カナダ永住権手帖 (15) ランディング手続きと永住権ステータスの取得
前回の続き。
永住権手帖のブログもこれが最終回です。
今このあたり🤟
- 2013年終わりごろ:カナダ渡航準備スタート
- 2014年6月:Study permit申請
- 2014年7月:Study permit承認
- 2014年9月:トロントへ。空港でStudy permit取得
- 2015年5月:ワーホリ申請
- 2015年6月:ビジター申請、ワーホリ承認
- 2015年8月:ビジター承認、Visitor Record取得
- 2015年9月:ワーホリ切り替え、国境でOpen work permit取得
- 2016年9月:LMIAベースのワーク申請
- 2016年12月:ワーク承認、2年間のWork permit取得
- 2017年6月:Express Entryプロファイル提出
- 2017年11月:Express Entryプロファイル更新
- 2017年12月:Invitation to apply (ITA)を取得
- 2018年3月:永住権申請提出、申請料支払い
- 2018年12月:Bridging open work permit (BOWP)申請
- 2019年3月:BOWP取得
- 2019年7月:永住権ファイナルリクエスト
- 2019年8月:永住権承認、Confirmation of Permanent Residence受領
- 2019年10月:永住権ステータス取得
そうだ、旅行ついでにランディング
10月に海外旅行にいく予定があったため、その帰りカナダ入国時に空港でランディング手続きをすることに決めました。
カナダ在住の私にとって、ランディング手続きをする方法は以下の3通りがありました。
- 空港のImmigration Counterで手続き(空路で出入国)
- 国境のImmigration Counterで手続き(陸路で出入国)
- 最寄りのIRCCオフィスで手続き(要予約)
2について、トロント在住の私からすれば最寄りの国境といえばナイアガラです。ナイアガラの国境は曜日・時間に制限があり、しかも受け付けてもらえるかも混雑次第で変わってくるので、平日お休みを取ってまで行きたくないなぁと思いました。
3について、予約の際に確か3つほど希望日時を提出できてそれをもとにIRCCがスケジュールを組むのですが、日時と予約確定の連絡がわりと直前に来るんです。ボスに気を使いまくってたので(日系ということもあったし)お休みを直前にとるのはできるだけ避けたいなと。
2019年は年始からさいたまくんと海外旅行に行く予定を立てていて、10月に2週間と決まっていたので、いろいろと鑑みて、旅行後カナダに戻ってくるときに空港でランディングすることに決めました。
旅行先でパスポートを失う
こんな大切なときにほんとやらかしたなと今でも深く反省するのですが、旅行中にパスポートと現金を入れていた小さなボディバッグを盗まれました。
その顛末は置いておいて、当然すぐ最寄りの大使館に向かい、2日で臨時パスポートを発行してもらいました。こんなときも日本はサービスが早いこと!
ただ、大使館のみなさん私が日本在住ではなくカナダに帰国することを聞くと一様に心配顔…というのも、臨時パスポートには内蔵のICチップが入っていないのです。
日本人が日本にICチップなしの臨時パスポートで帰国するのは問題ないのですが、国によってはICチップが入っていないパスポートでは入国できなくなっていると。「国によっては」がどの国なのか詳細はわからないのですが、大使館のみなさんはアメリカは絶対入れないと言ってました。
だから、当然アメリカの隣で似たような水準の国であるカナダへの入国もできないかもしれないけど大丈夫だろうか…ということでした。
とりあえず臨時パスポートを受け取り、すぐにそのパスポート番号でカナダの電子査証eTAを申請し、IRCC(移民局)とCBSA(国境警備、出入国管理)に電話かつメールしました。
あまり覚えてないのですが、確かはっきりした答えがもらえなかったと思います。でも、有効なパスポートとeTAがあれば大丈夫だろうという結論になったはずです。
カナダへいざ帰国!
そんなこんなでもはやランディングの心配よりも入国の心配の方が大きかった帰国便。
ベルリンでの空港チェックインからダブリンでのトランジット専用チェックイン、トロント行きの便に乗り込む時のゲートと、見事にすべてのポイントで止められました。
でも怪しまれたというよりかは、何このパスポート?なんでスタンプが全く押されてないの?みたいな感じです。事情を説明すると全員が全員同情してくれました。
トロントピアソンでの入国審査では、臨時パスポートなのはあまり気にされず、とにかくワークパーミットが有効期間内かということと、COPRの確認だけされて、「はい、じゃあImmigration Counterいってらっしゃい」というカジュアルな対応で終わりました。
いざランディング…!
Immigration Counterにはいつものとおり列ができていて、並んだ時は20番目くらい、1時間強待ったと思います。
永住権のランディングはすでに承認されたものを実際に付与する手続きのみなので、ワークパーミットなどとは違いあまり緊張しませんでした。
オフィサーから犯罪歴はあるか?などの形式上の質問をされて回答したあと、一緒にいたさいたまくんは何なのか聞かれました。おそらくSingleって記録されているから念のため確認なのでしょう。普通に(配偶者でもCommon-Law Partnerでもない)boyfriendでCanadian citizenだよと答えました。
その後ワークパーミットを没収され(もう不要なので)、IRCCに記録されているPRカードの送付先の自宅住所が間違いないか一緒に確認して、最後にCOPR2枚それぞれにオフィサーと私がサインして完了でした。
Immigration Counterを出るとすぐ、Service CanadaかOntarioかTorontoの(どれかはわからない)ボランディアらしき人がテンション高めに「Congratulations!」と声をかけてきてNewcomer向けの情報やリソースが記載されたチラシやパンフレットがまとめられたバッグを渡してくれました。
無事永住権ステータスになった
と、いうことで旅先でのすったもんだの末にあっさりと永住権が付与されました。
あの時盗られたのがCOPRやワークパーミットが入っていたバックパックじゃなくてよかったなと後から振り返ると思います…
永住権までの軌跡を書いた「実録!永住権取得までの道」シリーズは今回で終わりですが、最初のほうのエントリーでは書いていた心のうちを後半は全く書いていないので、なぜ海外移住を最終的に決断したかなどもぼちぼち書いていければなと思います。
では。