カナダ永住権手帖(12)自分の申請に何が起こっているか知る方法。
前回の続き。
永住権の結果は来ないかとはらはらと過ごした2018年年越しから2019年前半。
今このあたり🤟
- 2013年終わりごろ:カナダ渡航準備スタート
- 2014年6月:Study permit申請
- 2014年7月:Study permit承認
- 2014年9月:トロントへ。空港でStudy permit取得
- 2015年5月:ワーホリ申請
- 2015年6月:ビジター申請、ワーホリ承認
- 2015年8月:ビジター承認、Visitor Record取得
- 2015年9月:ワーホリ切り替え、国境でOpen work permit取得
- 2016年9月:LMIAベースのワーク申請
- 2016年12月:ワーク承認、2年間のWork permit取得
- 2017年6月:Express Entryプロファイル提出
- 2017年11月:Express Entryプロファイル更新
- 2017年12月:Invitation to apply (ITA)を取得
- 2018年3月:永住権申請提出、申請料支払い
- 2018年12月:Bridging open work permit (BOWP)申請
- 2019年3月:BOWP取得
- 2019年7月:永住権ファイナルリクエスト
- 2019年8月:永住権承認、Confirmation of Permanent Residence受領
- 2019年10月:永住権ステータス取得
これはもうATIしかないな
もはや自分のように標準申請期間から3ヶ月以上も承認が遅れたクライアントも記憶になく、自分の申請内容に何か問題があったのかなと不安につつまれ過ごしていた2019年1月。
ATIを請求することにしました。
IRCCは、一つ一つの申請ごとにケースファイル(もちろんデジタル)を作っています。
申請内容すべてに加え、ステージごとにパスしているかや複数のオフィサーがステージごとにレビューしていくので、彼らのメモや問題に思う点、審査結果なども記録されています。
申請者は、Access to Information Act (ATI)、Privacy Actという法律により、ケースファイルの情報開示を請求できるようになっています。
IRCC側から特に追加の情報や書類リクエストもないまま標準審査期間からついに4ヶ月経ったため、ATIを請求し自分の申請に何が起こっているか確認することにしました。
2019年1月後半頃、ATI請求申請書を作成し、5ドル支払ってオンライン申請を完了。そこから1ヶ月後の2月後半、127ページにおよぶ私の永住権申請のケースファイルがPDFで送られてきました。
ATIで見つけたあるオフィサーのNote
結論からいいます。
私のケースファイルに特に問題はありませんでした。
ただし、全ページ目を通して気づいた点が一つ。あるオフィサーが、以下のようなコメントを残していました。
申請者のスコアは申請時にはxxx点まで落ちている。それは申請者がQualifying job offerに必要な書類を提出していないから。結果、xxx点はその時の最低点446点を下回るため、申請資格を失っている。要確認。
オフィサー PK03896
これを読んだ時思ったのは
そんなわけあるかい
でした。苦笑
正直読んでも理解できない彼らの用語や私のスコアとは異なる点数が書かれていたりして意味不明な部分が多かったです。
ただ、私の解釈が合っているかわからないですが、おそらくこのオフィサーは私のLMIA承認書類を見落としているようでした。
LMIA (Labour Market Impact Assessment)というのは、私が保持していたwork permitを取得するために私の元雇用主が申請してくれたものです。簡単にいうと、カナダ政府から「外国人を雇ってもいいよ」というお墨付きを得た結果発行される書類です。
このLMIAがあるとスコア50点もらえるんです。
LMIAがないとマイナス50点になり、もちろんその時の最低点446点を下回ることになるので、明らかに申請資格がなくて却下になります。
でも、当然のことながら、私はLMIA書類を提出しています。しかも見落とされないように複数のファイルに仕込んでおきました。
周りに相談してみても、みんな解釈は同じで、私の提出内容や書類には問題がなく、例のオフィサーの理解が間違っているみたいでした。
まぁ、ケースは複数のオフィサーで何回もレビューされているみたいだし、とりあえず問題はなさそうだから待つしかなさそうだということになりました。
永住権申請から1年が経ったころ…
そんなこんなであっというまに2019年3月を迎えて、永住権申請からはや一年経とうとしていました。
Express Entryで申請後一年以上なんて周りで聞いたことなかったのでもはや笑えた。
友人や知り合いに会うたびに「永住権取れた?」「まだ結果来てないの?!」「私の時はxヶ月しかかからなかったのに」なんてことを言われ続け、もはやビザのことなんか何も知らないカナダ人としか話したくないやと思った時期もありました。
ネット上のカナダビザ関連の掲示板では同じような境遇にある人たちがいたので、彼らの嘆きを読むことが慰めでした。
私は永住権申請一周年の記念(?)にもう一度Webformで連絡することにしました。
ボスもいいかげん遅いねと心配してくれて、ダメ押しで新しい日付でオファーレターを出してくれました。
なので、この時は標準審査期間を大きく超えて提出から一年経っているということと、新しいオファーレターを添付して、雇用主も新たにオファーレターを出し直してくれたということを連絡しました。
そのとき私が送ったWebformのメッセージ部分、めっちゃアグレッシブかつ必死で読み返したら少し面白かったから載せます。
URGENTと最初にアピールしたからか、通常2週間弱で返ってくる返信がこの時は5日後に来ました。それが以下。
さすがにWebform担当エージェントも同情してくれたのか、担当オフィスに連絡しといたよ!あとは彼らから連絡来るの待っててね。という回答でした。
問い合わせ先のエージェントは審査オフィサーとは違うので、彼らは申請について何かできるわけではありません。でも、こちらが問い合わせたという記録がデータベースに残るので、効果はわずかながらもあるのではないかと思います。
さて、また待つだけの日々か…
待つのはもう慣れましたわ…という心持ちの私はもはや何も気にせず毎日を送っていました。
Webformの回答をもらったおよそ2ヶ月後の2019年5月末、ついに動きがあります。
次回に続きます。
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では。